2019年度までの主任担任教師・下田洋一牧師による


「創世記・原初史物語を読む」

「マルコ福音書から」


連載原稿のアーカイブです。


注)創世記・原初史物語を読む                  

*これから創世記の初めのところにある「原初史物語」と称されている、1章から11章の終わりまでのところにしるされている物語を読んでゆく。

*物語にはメッセージが溢れている。ここではメッセージを聴き出すことに集中したい。

*聖書の本文は「新共同訳聖書」の「創世記」を用いることとした。


それではさっそく物語に立ち入ってゆくことに。



礼拝のメッセージから

2014年10月13日 15:17

マルコ福音書から(3)   1章14~15 〈時は満ちた〉

 イエスの活動が始まった。 イエスは宣言する、「時は満ちた」「神の国が近づいた」。 イエスは「神の介入する時」が来たと言われた。    旧約聖書には神の介入を待つ人々が登場している。この人々にとって神の介入の時の到来を告げる報知は「喜びの知らせ」であった。というのはこの人々にとってその時とは「救い」の起こる時であったから。     詩編の第4編にこういう祈りが記されている。 「呼び求めるわたしに答えてください   わたしの正しさを認めてくださる神よ。   苦難から解き放ってください   憐れんで、祈りを聞いてください。」 この詩の作者は苦難からの解放を求めて神に向かって祈っている。一

—————

2014年10月13日 15:00

マルコ福音書から(2)  1章9~11 〈天と地〉

この福音書の主題は「神の子イエス・キリストの福音」。 さきほど読んでいただいた物語からイエスが登場、主題が始まる。   物語はイエスがバプテスマを受けた物語。物語によれば、イエスがバプテスマを受けた時、天から声があった。いかなる声であったか。    「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」   ここでイエスは「天にいます方」すなわち「神」から「愛する子」と呼ばれた。すなわち「神の御子」と呼ばれた。これをイエスは受諾した。   福音書著者は、ここで、イエスが神から「わたしの愛する子」すなわち「神の御子」と呼ばれ、これをイエスが受諾したことを描いた。

—————

2014年09月27日 20:35

マルコ福音書から(1)  1章1~8 〈ゼロ体験〉 

  わたくしは洗礼を受けキリスト教徒になり五〇年、その間、聖書を読んできたが、このあたりでいまいちどあらためて虚心坦懐に読み直してみようと考え、まずはマルコ福音書から始めてみることにした。きょうはその最初の物語に向き合うことにする    この福音書の最初の言葉は「神の子イエス・キリストの福音の初め」。これはこの福音書の主題であると言ってよい。    ここで興味深いことは、この主題に一つの言葉が加えられていること。それは「初め」という言葉。この福音書の著者はこの主題を書くに当たり、初めに置く物語があると考えた。   著者が初めに置く物語としたのはバプテスマ

—————