記事のアーカイブ

沖縄

2016年09月04日 10:30
沖縄で起きた沖縄の女性が米軍元海兵隊員によって殺された事件について考えたい。 今回の事件は沖縄に米軍が駐留していることによって生じた事件でありますから、この角度から考えることになります。   米軍が沖縄に駐留する法律上の根拠は日米安全保障条約であります。ここで歴史を振り返っておきますと、この条約は1960年に改訂され、それが今日まで続いているのですが、その改訂の前の安全保障条約が成立したのは1951年米国サンフランシスコで日本が平和条約に署名と同時に米国と結んだときであります。 日本はこの平和条約によって独立国となりますが、このとき日本は自国に外国の軍隊の駐留を認める、それも常駐を認めることに

マルコ福音書より(30) 14章32~42 〈御心に適う〉

2016年08月12日 11:47
                     物語はゲッセマネにおけるイエスの祈りを伝える。    イエスはこう祈った。 「この杯をわたしから取りのけてください。」   このイエスの祈りは何を意味しているだろうか。「この杯」という言葉が意味していることは何であろうか。   このときの状況は、明日は十字架処刑が確実ということであるからして、「この杯」は「十字架処刑」を指していると言ってよいだろう。そうであるとすると、イエスが取りのけてくださいとしていることは、「十字架処刑」という仕方で抹殺されること、これだけは取りのけてくださいとしたということになる

問答無用

2016年08月07日 10:30
 テロリズムの事件があちこちで生じている。テロリズムの事件にみられる特徴は「強引」であること、「問答無用」であること。 ...

マルコ福音書より(29) 14章22~26  〈最後の晩餐〉

2016年07月16日 11:12
                    物語は「最後の晩餐」と呼ばれている。この「最後の晩餐」の物語を適切に理解するうえで重要となるのは、次のイエスの言葉であると思われる。    「はっきり言っておく。神の国で新たに飲むその日まで、ぶどうの実から作ったものを飲むことはもう決してあるまい。」   ここでイエスは「神の国が来るまではぶどうの実から作ったものを飲まない」と言われた。このイエスの言葉は、イエスが「神の国が来る」ことを信じていたということを示している。   ここでイエスは、その神の国の到来の暁に催される宴においてぶどう酒が飲み交わされるその場面を思い

哀悼スピーチ

2016年07月03日 10:30
 このたび沖縄における事件の報道に接し「腸(はらわた)が引きちぎれる」思いに駆られた。報道の伝える事件は沖縄の二十歳の女性が米軍の元海兵隊員によって強姦され殺され山林に棄てられるという暴虐極まるものであった。  6月19日沖縄市の奥武山(おおのやま)公園に沖縄県民大会が開かれ、集った者は6万人を越えたという。この集会で沖縄の同世代の女性がスピーチした。その全文が購読の新聞に掲載された。ここにそれを紹介する。   スピーチは四者に向けられているが、まずは「被害に遭われた女性へ」。スピーチはまず被害に遭われた女性にささげられた。スピーチは彼女にこう語る、「あなたのことを思い、多くの県

創立記念日礼拝のお知らせ

2016年06月17日 09:35
中野桃園教会の最初の礼拝は1927年7月10日でした。 以来89年となりました。本年の教会創立記念礼拝は次の通りです。ここにご案内もうしあげます。時:2016年7月3日(日)10:30~11:30 記念礼拝  メッセージ「寄留者として生きる」(下田洋一牧師)   11:50~13:00~ 記念愛餐会 

マルコ福音書より(28) 14章3~9  〈この人の記念として〉

2016年06月11日 15:31
 一人の女性がイエスの頭に香油を注ぐ。 香油は彼女の中で最も貴重なものであった。それを彼女は用い尽くす。    イエスの語った言葉にこういうのがある。   「エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、自分に遣わされた者を石で打ち殺す者よ。めんどりがひなを羽の下に集めるように、わたしはあなたがたの子らを何度集めようとしたことか。」   このイエスの言葉にはイエスのいだいていたメシア像が映し出されている。それは「めんどり」である。ひなを羽の下に集め守る「めんどり」である。   このイエスの言葉はこの福音書にはなく、ほかの福音

祈り

2016年06月05日 10:30
 昨年2015年ノーベル文学賞を受けたのはスベトラーナ・アレクシェービッチ。彼女の作品『チェルノブイリの祈り』を読んだ。 「チェルノブイリ」の原子力発電所が破壊したのは1986年4月26日三十年経った。この作品はこれに関わる人びとの証言を集めたドキュメンタリー文学。 この作品は消防士の妻の証言から始まる。破壊した原子力発電所の炎上する火を消すべく現地に向かい被曝した夫は病み衰え萎え死んでいった。彼女は夫に寄り添い看取り続ける。懐妊していた彼女は女の子を産む。が、四時間後に娘の死が告げられる。放射能がこの子に集中していた。彼女にこのときこう告げられる、娘をわたせない、と。 彼女は

マルコ福音書より(27)12章28~34  〈律法学者〉 

2016年05月28日 16:34
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2016年05月01日 10:30
  新聞で知ったのだが、現内閣は4月1日の閣議で「憲法9条は一切の核兵器の保有および使用を禁止しているわけではない」、ただ「政策的判断として核兵器を保有しないことにしている」、とする答弁書を決定したという。これは言いかえると、「自衛のため」なら核兵器の保有および使用はできないことはない、ということを言ったことになる。 この国の現内閣が核兵器の保有および使用を憲法に反するものではないとするその理由は、憲法は自衛のための戦力を持つことまで禁じているわけではない、それは認めている、それゆえ「自衛のため」の範囲内であれば核兵器を保有し使用しても憲法に反しない。 4月から集団的自衛権
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