記事のアーカイブ

永眠者記念礼拝・記念愛餐会

2016年11月13日 10:30
礼拝 10:30より  メッセージ「残る者」 愛餐会より 12:0より

人間として

2016年11月06日 10:30
 このたび沖縄における米軍基地建設を阻止しようとしている沖縄の人々に対し大阪府警の警官が「土人」の言葉を投げつけた。「土人」は侮辱する言葉として最大級のものである。このたびのことは問題を根本から考えておく必要がある。そこで次の事例を参照にする。  1961年、ナチスの戦争犯罪者アドルフ・アイヒマンの裁判が開始された。アイヒマンはナチス・ヒットラーのユダヤ人大量虐殺を実行する指揮官であった。 アイヒマンは裁判でこう言ったという。自分は組織の一員として組織の決定に対し忠実であっただけで、有罪にするのであれば組織を有罪とすべきだ。このアイヒマンの主張に彼がユダヤ人を平気で大量虐殺し得た因が存している

マルコ福音書より(31) 14章43~50  〈十二弟子の一人ユダ〉

2016年10月08日 13:43
 物語はユダの裏切りを描いている。    福音書がユダを紹介するとき付けている言葉がある。それは「十二人の一人」という言葉である。   これは必ず付けているので、ここには意図があると思われる。   その意図はユダが行ったことは弟子が行ったこと、ユダの問題は弟子たちの問題である、これを言うためであったと思われる。福音書はユダの裏切りを描くことを通して弟子たちの問題を浮かび上がらせようとしている。   ここで、なぜそうするのか問うておきたい。   福音書の執筆目的はイエスがキリストであることを証言することにある。   ユダの裏切り、すなわ

老 い

2016年10月02日 10:30
この国の哲学者、鷲田清一の『老いの空白』から示唆を受ける。示唆されるところをわたくしの要約で紹介する。 今日の日本社会において〈老い〉がまるで無用な「お荷物」であって、その最終場面でまず「介護」の対象として意識されるという、そんな惨めな存在であるかのようにイメージされるようになったのには、それなりの歴史的経緯がある。それは生産と成長を基軸とする産業社会にあっては、停滞や衰退はなんとしても回避されなければならないものとなった、この歴史的経緯による。産業社会の価値基準からすると〈老い〉は「できる」から「できない」への移転であるが、この〈「できる」と「できない」〉は〈「する」と「ある」〉という表現で

2016年09月11日 15:00
     今年の8月はひどく暑かった。水をたくさん飲んだ。安心して水をこんなにたくさん飲むことができることに感謝した。 「水」は聖書において主題。早くも聖書の初めの創世記1章1節に登場。そこにこうしるされている、「地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。」 ここの水は「地は混沌であって」の原因として登場。「混沌」とは全壊滅の様をさす。ここの水は地の全壊滅の原因として登場している。 さらにこうしるされている、「神の霊が水の面を動いていた。」この「動いていた」は「制御していた」の意味に解せられる。ここにしるされていることは、神の霊が地の全壊滅の原因となる水を制御

沖縄

2016年09月04日 10:30
沖縄で起きた沖縄の女性が米軍元海兵隊員によって殺された事件について考えたい。 今回の事件は沖縄に米軍が駐留していることによって生じた事件でありますから、この角度から考えることになります。   米軍が沖縄に駐留する法律上の根拠は日米安全保障条約であります。ここで歴史を振り返っておきますと、この条約は1960年に改訂され、それが今日まで続いているのですが、その改訂の前の安全保障条約が成立したのは1951年米国サンフランシスコで日本が平和条約に署名と同時に米国と結んだときであります。 日本はこの平和条約によって独立国となりますが、このとき日本は自国に外国の軍隊の駐留を認める、それも常駐を認めることに

マルコ福音書より(30) 14章32~42 〈御心に適う〉

2016年08月12日 11:47
                     物語はゲッセマネにおけるイエスの祈りを伝える。    イエスはこう祈った。 「この杯をわたしから取りのけてください。」   このイエスの祈りは何を意味しているだろうか。「この杯」という言葉が意味していることは何であろうか。   このときの状況は、明日は十字架処刑が確実ということであるからして、「この杯」は「十字架処刑」を指していると言ってよいだろう。そうであるとすると、イエスが取りのけてくださいとしていることは、「十字架処刑」という仕方で抹殺されること、これだけは取りのけてくださいとしたということになる

問答無用

2016年08月07日 10:30
 テロリズムの事件があちこちで生じている。テロリズムの事件にみられる特徴は「強引」であること、「問答無用」であること。 ...

マルコ福音書より(29) 14章22~26  〈最後の晩餐〉

2016年07月16日 11:12
                    物語は「最後の晩餐」と呼ばれている。この「最後の晩餐」の物語を適切に理解するうえで重要となるのは、次のイエスの言葉であると思われる。    「はっきり言っておく。神の国で新たに飲むその日まで、ぶどうの実から作ったものを飲むことはもう決してあるまい。」   ここでイエスは「神の国が来るまではぶどうの実から作ったものを飲まない」と言われた。このイエスの言葉は、イエスが「神の国が来る」ことを信じていたということを示している。   ここでイエスは、その神の国の到来の暁に催される宴においてぶどう酒が飲み交わされるその場面を思い

哀悼スピーチ

2016年07月03日 10:30
 このたび沖縄における事件の報道に接し「腸(はらわた)が引きちぎれる」思いに駆られた。報道の伝える事件は沖縄の二十歳の女性が米軍の元海兵隊員によって強姦され殺され山林に棄てられるという暴虐極まるものであった。  6月19日沖縄市の奥武山(おおのやま)公園に沖縄県民大会が開かれ、集った者は6万人を越えたという。この集会で沖縄の同世代の女性がスピーチした。その全文が購読の新聞に掲載された。ここにそれを紹介する。   スピーチは四者に向けられているが、まずは「被害に遭われた女性へ」。スピーチはまず被害に遭われた女性にささげられた。スピーチは彼女にこう語る、「あなたのことを思い、多くの県
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