語り部

2018年08月13日 10:30

本年も「広島原爆の日」「長崎原爆の日」の式典の新聞報道を心して読んだ。その感想を書き留めておきたい。

購読する東京新聞の8月6日夕刊の紙面トップの見出しは「歴史を忘れた時 重大な過ちを犯す」。写真は広島原爆の日の式典で「平和への誓い」を朗読した広島市の小学校六年生二人がそれを朗読する場面。

まず書き留めておきたいことは、誓いの初めにある文章。そこにはこうある、「原子爆弾の投下によって、街は焼け、たくさんの命が奪われました。『助けて』と、泣き叫びながら倒れている子ども。『うちの息子はどこ』と、捜し続けるお父さんやお母さん。『骨をもいでください』と頼む人は、皮膚が垂れ下がり、腕の肉がない姿でした。」

これを書いたとき二人の小学生は被爆体験者の方から聴いたままを文章にしたとみてよいだろう。二人は被爆体験者の話しを自分の心に刻み伝える。早くもこの若き二人、被爆体験を語り継ぐ「語り部」となっている。二人が朗読した誓いの結びの言葉はこうなっている、「私たちが学んで心に感じたことを、伝える伝承者になります。」

この式典で広島市の市長が朗読した「広島平和宣言」も被爆体験を語り継ぐことに重きを置いている。そこにはこうある、「八時一五分、目もくらむ一瞬の閃光(せんこう)、セ氏百万度を超える火の玉からの強烈な放射線と熱戦、そして猛烈な爆風。街は破壊尽くされました。

『熱いよう! 痛いよう!』。つぶれた家の下から母親に助けを求め叫ぶ子の声。『水、水を下さい!』息絶え絶えのうめき声、うなり声。人が焦げる臭気の中、赤い肉をむき出しにして亡霊のごとくさまよう人々。」広島市長も被爆体験者の語る言葉を語り継ぐ「語り部」の一人となっている。

こう断言してよいかとおもう。原子爆弾の使用を止める最良の方法は、原爆はいかに悲惨なことを起こすか、それをありのまま語り伝えること。

 

 

 

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