沖縄

2016年09月04日 10:30

沖縄で起きた沖縄の女性が米軍元海兵隊員によって殺された事件について考えたい。

今回の事件は沖縄に米軍が駐留していることによって生じた事件でありますから、この角度から考えることになります。  

米軍が沖縄に駐留する法律上の根拠は日米安全保障条約であります。ここで歴史を振り返っておきますと、この条約は1960年に改訂され、それが今日まで続いているのですが、その改訂の前の安全保障条約が成立したのは1951年米国サンフランシスコで日本が平和条約に署名と同時に米国と結んだときであります。

日本はこの平和条約によって独立国となりますが、このとき日本は自国に外国の軍隊の駐留を認める、それも常駐を認めることにしたのです。このとき日本は沖縄を米国の統治の下に置いたままにし、いわば沖縄を棄てる形で独立国となるわけです。

その後、沖縄は「返還」と言われる形で日本に復帰します。日本に復帰した沖縄は日米安保条約の下に入ることになります。この沖縄に、しだいにですが、米軍の駐留軍事基地が集中的に置かれることになります。

この歴史経過は日本が沖縄を犠牲にしてきたことを示しています。まず日本が平和条約に署名し独立国になるとき、これによって得られる利益と引き換えに沖縄を米国の自由使用とし、米軍の占領下に放置します、これは「沖縄犠牲」と言うほかないものでした。また、米国は自国の軍隊を日本に駐留させることを世界統治の戦略上の策とし、日本にその承認を迫ったわけですが、日本はこの米国に従うことによって得られる利益と引き換えに米軍の駐留を認め、その米軍駐留軍事基地の大部分を沖縄に押しつけてきました、これは「沖縄犠牲」と言うほかないものであります。

 前々号に紹介しましたが、今回の事件に抗議する沖縄県民大会でスピーチした方がその中で、このたびの事件の「第二の加害者」は日本本土に住むみなさんと言われましたが、このスピーチの言葉はわたしたちの肺腑に深く突き刺さります。

沖縄を犠牲にして成り立つこの国の体制がこのまま続くと、このたびと同じことが起こることは否定できない。この沖縄犠牲の状況をそのままにしておくことは、あの敗戦によって生じた状況を続けることであると言わなければならない。

これを熱く語り合った空気、それを教会に取り戻したいと思っているのですが。

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