初なりの驚き(2021・夏)

2021年07月20日 09:00



 『初なりの驚き』     

皆さんいかがお過ごしでしょうか。牧師の縣洋一です。季節は「夏」へ、教会暦は「聖霊降臨節」の時を過ごしております。5月23日に行われた「聖霊降臨祭(ペンテコステ)」では、「風に吹かれて」と題しメッセージを行いました。聖書は、私たちが理解しにくい「聖霊」を「一瞬にして覆してしまう力」を持っている「風」や「炎」で表していることに着目しました。それはまさにガリラヤから外へ出ることをあきらめていた民が、一瞬にして「外国の言葉」を話し出し「外に向かって」歩み出した、ペンテコステの「驚き」の出来事の中に現れていることを知らされました。

また、7月4日には、「創立94周年創立記念礼拝」が持たれ「そこに掛けられているはしご」というメッセージを取り継ぎました。ヤコブが「さすらいの旅」に出された時、石の枕の上で見た夢は、「地に向かって」伸びているはしごであり、それは、私たちが「最もみじめで弱さに打ちひしがれている」中にも、「向こうから」近づいてきて下さる方がいることを共に分かち合うひと時となりました。

そんな聖霊降臨節のある日のこと、教会の扉を開けてみて「ハッと」驚かされたのが「鳩」です!なんと、階段の手すりにちょこんと留まり、毛づくろいをしながら「日向ぼっこ」を楽しんでいるのです。まさにノアの箱舟にやってきた「鳩」。さすがに「オリーブ」はくわえてはいなかったのですが、その驚きの「『初』来会者(鳥?)」に心癒されました。更に『初』で驚かされたのが「桃」です。教会名に「桃園」があるのに「桃の木」がないのは「ちと寂しい」と、近くのホームセンターで「桃の木」を購入。「本当に桃は実るのですか?」と販売員に聞いてみると「『桃栗三年、柿八年』と言いますから実るんじゃないですか。」との模範解答を頂き、早速教会の庭に植えました。冬の間は何の変化もなく、三年待たずして「桃園」の夢が破れたかに思えた春先、なんとぐんぐん葉を出し始め、初夏、よーく見てみると、なんとなんと「桃」が実っているではありませんか!小指の先位の小さな、小さな「桃」。でもちゃんと桃の形をしているのです。数日後、下に落ちたのか、鳥に食べられたのか、なくなっていましたが、この「初なりの桃」に本当に驚かされました。 

また、「先生、茗荷(みょうが)が採れました!」と、教会の裏庭にある、別名「茗荷谷」から採れた、今季『初』収穫のみずみずしい茗荷を教会員の方が持って来て下さりました。ある方は「なり物が元気になってきましたね。」と声を掛けて下さり、そんな「桃園の初夏」を表してくれた一言がとっても嬉しく感じました。

聖書には、「初物」を捧げる記述(申命記26:2等)が多くあり「初物」が聖書の民にとっていかに「特別」な物であるかが良く分かります。そこには、絶えず「新しい」出来事を起こし、喜びを与えて下さる神様への感謝の思いを強く感じます。コロナやオリンピックで右往左往している中でも「空の鳥、野の草花」は、そんなのお構いなしに「初なり」の驚きで、神の恵み深さを伝えてくれています。


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